院長挨拶

白根徳洲会病院長
石川 真
私は南アルプス市出身で、大学医学部を卒業して、医師生活の最後は故郷の医療にぜひ貢献したい一心で、2013年白根徳洲会病院に入職いたしました。
まずは当院を簡単にご紹介いたします。
当院は市町村合併による、現在の南アルプス市になる前の2001年、旧白根町時代に白根徳洲会病院として開院しました。前院長の努力により脳外科救急の確固たる診療・歴史を育んできました。私はその歴史を受け継ぎ2016年より院長を拝命いたしました。当院は地域に欠かせない存在として認知されつつあると自負しています。
私は医師になった時から、どんな疾患にも24時間いつでも対応することを夢見てきました。その価値観が徳洲会の理念とマッチすることで徳洲会に引き寄せられることになったのです。その自分の信条は今でも変わっておりません。
この南アルプスの地に、24時間Common diseaseにしっかり対応できる病院を作りたいのです。ひいてはそれが、市民の皆様の生活をまもることにつながると思っています。
昨年、山梨県が県民に対してアンケート調査を行いました。「医療施策に対して特に要望したいものは何ですか?」の問いに対して、1番目として「夜間や休日に救急対応ができる医療機関の確保」、2番目に「高齢者が長期に安心して療養できる医療機関の確保」、3番目に「身近な診療所と総合的な病院の協力体制の推進」といった意見が上がっておりました。
我々の病院の目指しているところこそ、24時間年中無休オープンで、高齢者にも対応するケアーミックス型病院であり、地域医療を共に守っていく地域の開業医の先生方と密接な連携を持ちシームレスな地域包括医療を実践しているところにあるのです。
しかし、最近の医療情勢は混迷を呈していることは明らかです。医療現場のマンパワー不足、独居老人の救急搬送、救急患者のたらい回しなど現場には大きな問題が立ちはだかっております。当院もご多分にもれず多くの問題と日々戦っております。それらを解決するにはまだかなりの時間と労力を要すると思われますが、我々は「地域に必要とされるものこそ生き残れる!」を信念として職員一同頑張っていきたいと思っております。