年齢階級別退院患者数
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年齢区分 |
0~ |
10~ |
20~ |
30~ |
40~ |
50~ |
60~ |
70~ |
80~ |
90~ |
患者数 |
– |
13 |
17 |
35 |
79 |
133 |
223 |
331 |
467 |
190 |
平成30年4月1日から平成31年3月31日までに当院を退院された患者さんを10歳刻みの年齢別で表示しています。
集計期間の退院患者数は、1488名で、平均年齢は75歳となっており、70歳以上の患者さんの占める割合は66.4%です。地域の高齢化が進んでおり、症状が重症化しやすい高齢者の入院が多くなっています。当院は地域の中核病院として、急性期から回復期リハビリ、医療療養と継続性のある医療を提供し、患者さんの一日も早い社会復帰を支援しています。
※厚生労働省の病院情報公表の集計条件に基づいて患者数が10未満のものは-(ハイフン)にて表記しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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内科
DPCコード |
DPC名称 |
患者数 |
平均
在院日数
(自院) |
平均
在院日数
(全国) |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス |
050130xx99000x |
心不全 |
28 |
20.79 |
17.66 |
0 |
86.96 |
|
110310xx99xx0x |
腎臓または尿路の感染症 |
25 |
20.32 |
12.58 |
4 |
85.36 |
|
040081xx99x00x |
誤嚥性肺炎 |
23 |
32.52 |
20.92 |
4.35 |
86.52 |
|
0400801499×001 |
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) |
22 |
30.23 |
13.46 |
0 |
86.68 |
|
0400801499×002 |
肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) |
21 |
23.00 |
15.17 |
0 |
87.52 |
|
高齢化が進む中、心不全の件数が増えており当院でも内科入院の最多症例となっています。尿路感染症とは腎臓、腎盂、膀胱など尿路の感染を総称した名称です。加齢による膀胱の機能低下と免疫能力の低下が根底にあり、心不全に次ぐ症例数です。3位からは肺炎が続きますが、高齢者に多い飲み込む能力に関係した誤嚥性肺炎が多くなっています。肺炎は高齢になるにつれ、再燃や他の疾患を発症させたりしてしまうため、入院期間が長期になる傾向があります。リハビリ等にて肺炎後の廃用症候群などには十分注意して治療を行っていますが、療養病棟に転棟する場合もあります。
外科
DPCコード |
DPC名称 |
患者数 |
平均
在院日数
(自院) |
平均
在院日数
(全国) |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス |
060100xx01xx0x |
小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) |
72 |
2.21 |
2.67 |
0 |
68.81 |
|
060160x001xxxx |
鼠径ヘルニア(15歳以上) |
32 |
3.25 |
4.96 |
0 |
67.75 |
|
060210xx99000x |
ヘルニアの記載のない腸閉塞 |
15 |
6.6 |
8.95 |
6.67 |
68.67 |
|
180040xx97x1xx |
手術・処置等の合併症 |
15 |
13.93 |
31.88 |
0 |
71.47 |
|
06102xx99xxxx |
穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 |
12 |
6.83 |
7.75 |
0 |
55.08 |
|
外科の症例としてはヘルニア、虫垂炎、憩室炎、悪性腫瘍など幅広い症例の受け入れを行っております。鏡視下手術を積極的に導入し、低侵襲手術を心がけています。
「手術・処置等の合併症」とは、当院の場合、透析シャント関係のものです。自院の透析患者さんの透析シャントの管理を行っていますが、近隣の医療施設からの透析シャント治療を多く受け入れさせていただいていることにより症例数が多くなっています。
整形外科
DPCコード |
DPC名称 |
患者数 |
平均
在院日数
(自院) |
平均
在院日数
(全国) |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス |
160800xx01xxxx |
股関節・大腿近位の骨折 |
52 |
32.23 |
26.30 |
9.62 |
81.90 |
|
160690xx02xxxx |
胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) |
26 |
18.85 |
18.66 |
0 |
76.85 |
|
070341xx020xxx |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)頚部 |
22 |
22.82 |
20.71 |
0 |
69.27 |
|
160760xx97xxxx |
前腕の骨折 |
22 |
5.86 |
5.68 |
0 |
67.68 |
|
070343xx01x0xx |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎 |
13 |
17.08 |
21.39 |
0 |
66.77 |
|
高齢者の方に多く見られる大腿骨骨折の症例数が最も多くなっており、骨折観血的手術、人工骨頭挿入術などで治療を行っています。胸椎・腰椎の骨折も多く、様々な症例で早期からリハビリテーション治療を行い、ADLの低下を防ぎ早期の日常生活復帰を目指しています。
脳神経外科
DPCコード |
DPC名称 |
患者数 |
平均
在院日数
(自院) |
平均
在院日数
(全国) |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス |
010060×2990401 |
脳梗塞(脳卒中発症3日以内、かつ、JCS10未満) |
24 |
42.13 |
16.18 |
4.17 |
71.92 |
|
160100xx99x00x |
頭蓋・頭蓋内損傷 |
13 |
18.62 |
7.35 |
0 |
81.62 |
|
010050xx02x00x |
非外傷性硬膜下血腫 |
12 |
10.5 |
11.80 |
0 |
78.50 |
|
010230xx99x00x |
てんかん |
– |
– |
7.28 |
– |
– |
|
010040x099000x |
非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) |
– |
– |
18.72 |
– |
– |
|
当院の脳神経外科は脳梗塞の症例が最も多く、他にも頭部外傷、脳出血、てんかん発作などの症例を救急医療にて受け入れています。救急車からの入院数が多く、他医療機関からの紹介も多い状況です。
治療では早期からのリハビリテーション介入を行い、急性期治療後は速やかに回復期リハビリテーションを使用するなど、ADLの向上と早期の社会復帰を目指しています。
※厚生労働省の病院情報公表の集計条件に基づいて患者数が10未満のものは-(ハイフン)にて表記しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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|
初発 |
再発 |
病期分類
基準(※) |
版数 |
Stage I |
Stage II |
Stage III |
Stage IV |
不明 |
胃癌 |
2 |
2 |
0 |
0 |
6 |
2 |
1 |
6,7 |
大腸癌 |
5 |
1 |
7 |
1 |
10 |
1 |
1 |
6,7 |
乳癌 |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
肺癌 |
0 |
0 |
2 |
1 |
2 |
0 |
1 |
6,7 |
肝癌 |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
– |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を初発のUICC病期分類別、及び再発に分けて集計しています。
UICC病期分類とは、UICC(国際対がん連合)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つの要素によって各癌をⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。
当院では院内に健診センターを設置しており、胸部レントゲン、胃カメラ、大腸カメラから、癌の可能性のある病状の早期発見から早期治療を行っています。
胃癌、大腸癌は外科、肺癌は主に呼吸器内科で診療を行っています。
※厚生労働省の病院情報公表の集計条件に基づいて患者数が10未満のものは-(ハイフン)にて表記しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
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|
患者数 |
平均
在院日数 |
平均
年齢 |
軽症 |
27 |
10.93 |
51.74 |
中等症 |
95 |
59.69 |
85.71 |
重症 |
6 |
17.33 |
78.17 |
超重症 |
5 |
70.60 |
86.60 |
不明 |
– |
– |
– |
「市中肺炎」とは、通常の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。重症度分類はA-DROPスコアを用いて、軽症~超重症の4段階で表記されます。
軽症の平均年齢が51歳で在院日数も短いのに対して、中~超重症の平均年齢は83歳と大きく上がり在院日数も長くなっています。高齢になるほど重症化し、入院期間が延びる傾向にあります。
※厚生労働省の病院情報公表の集計条件に基づいて患者数が10未満のものは-(ハイフン)にて表記しています。
脳梗塞の患者数等
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発症日から |
患者数 |
平均在院日数 |
平均
年齢 |
転院率 |
3日以内 |
99 |
45.97 |
78.19 |
12.39 |
その他 |
14 |
30.64 |
76.71 |
0.88 |
脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈が何らかの原因により閉塞や狭窄し、それによって脳組織が酸素不足・栄養不足を引き起こし壊死または壊死に近い状態になる病態を言います。
3日以内の発症が87%を占めていますが、それは当院が脳卒中の救急医療を積極的に行っていることが原因と考えられます。急性期脳卒中治療に重点をおき、発症後4.5時間以内の投与が有効とされる静注血栓溶解療法(アルテプラーゼ静注療法)や血栓回収手術の超急性期治療も施行しています。
脳卒中は発症すると、麻痺などの後遺症が残り、自宅に戻るのが困難なことがあります。当院では急性期治療で早期にリハビリテーションの介入を行い、その後も回復期リハビリテーションへと円滑に治療を行っていくことで多くの患者さんの在宅復帰を支援しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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外科
Kコード |
名称 |
患者数 |
平均
術前日数 |
平均
術後日数 |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス |
K7211 |
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) |
68 |
0.24 |
1.09 |
0 |
68.82 |
|
K634 |
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) |
28 |
0.39 |
1.86 |
0 |
66.18 |
|
K610-3 |
内シャント設置術 |
24 |
1.17 |
7.83 |
4.17 |
71.46 |
|
K672-2 |
腹腔鏡下胆嚢摘出術 |
13 |
6.00 |
4.00 |
0 |
60.85 |
|
K7212 |
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝以上) |
11 |
1.27 |
3.64 |
0 |
74.00 |
|
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は、大腸にできたポリープを切り取る治療です。
患者さんの手術に対する抵抗感を少しでも和らげ、術後の疼痛の低減や短期間での回復を目指して、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術の症例では、開腹手術ではなく積極的に腹腔鏡下手術を行っています。
自院の透析患者さん、他施設での透析患者さん対して内シャント設置術を行っています。血液透析では、血管に針を刺して血液を持続的に取り出す必要がありますが、静脈は血流が弱いため、透析を行なうのに必要な血液量を取り出せません。動脈と静脈をつなぎ合わせて、動脈の強い流れの血液を一部静脈に流すことで、透析に必要な血液を静脈から取り出せるようします。
整形外科
Kコード |
名称 |
患者数 |
平均
術前日数 |
平均
術後日数 |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス
|
K1426 |
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) |
48 |
3.42 |
29.52 |
2.08 |
68.27 |
|
K0461 |
骨折観血的手術(大腿) |
40 |
2.95 |
28.90 |
12.50 |
81.40 |
|
K0462 |
骨折観血的手術(前腕) |
28 |
1.43 |
17.54 |
3.57 |
64.32 |
|
K142-4 |
経皮的椎体形成術 |
27 |
4.93 |
18.81 |
0 |
77.30 |
|
K0811 |
人工骨頭挿入術(股) |
19 |
3.79 |
47.84 |
10.53 |
82.89 |
|
高齢患者さんの寝たきりや転倒などによる大腿、胸腰椎、前腕の骨折が多く見られます。
骨折観血的手術は折れた骨を正常な位置に戻し、釘やプレートで固定する手術です。脊柱管狭窄症などに対しては椎弓形成術や脊椎固定術などを行い、圧迫骨折に対してはセメントを使用した経皮的椎体形成術を行っています。
骨折による日常生活機能低下を最小限にするため、早期の在宅復帰を可能にするために、急性期治療でリハビリテーションを開始し、回復期リハビリテーション病棟で十分なリハビリテーションを行う体制を整えています。
脳神経外科
Kコード |
名称 |
患者数 |
平均
術前日数 |
平均
術後日数 |
転院率 |
平均
年齢 |
患者用
パス |
K164-2 |
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 |
14 |
0.43 |
10.86 |
0 |
79.00 |
|
K1643 |
頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) |
– |
– |
– |
– |
– |
|
K145 |
穿頭脳室ドレナージ術 |
– |
– |
– |
– |
– |
|
K1642 |
頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(硬膜下のもの) |
– |
– |
– |
– |
– |
|
K1771 |
脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) |
– |
– |
– |
– |
– |
|
最も多い手術は慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術です。穿頭して血腫を抽出・洗浄し、管を血腫をとりのぞいた後のすきまに入れて術後に溜まってくる出血や洗浄液を外へ排出させる手術です。そのほか開頭血腫除去術やクリッピング術も行っています。
当院では脳血管リハビリテーションにも力を入れており、より良い状態で在宅・社会復帰できるように運動麻痺だけでなく高次脳機能障害など様々な後遺症の軽減に発症早期から対応した治療を行っています。
※厚生労働省の病院情報公表の集計条件に基づいて患者数が10未満のものは-(ハイフン)にて表記しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC |
傷病名 |
入院契機 |
症例数 |
発生率 |
130100 |
播種性血管内凝固症候群 |
同一 |
– |
– |
異なる |
– |
– |
180010 |
敗血症 |
同一 |
5 |
0.34 |
異なる |
– |
– |
180035 |
その他の真菌感染症 |
同一 |
– |
– |
異なる |
– |
– |
180040 |
手術・処置等の合併症 |
同一 |
26 |
1.79 |
異なる |
6 |
0.41 |
入院契機の「同一」・「異なる」の区分は入院の契機である疾患(入院のきっかけになった傷病)と、入院中の主な治療目的の疾患が同一であるか否かというものです。
敗血症は、肺炎や尿路感染など感染症を起こしている場所から血液中に細菌が入り、重篤な全身症状を引き起こす病気です。手術・処置等の合併症が入院契機と同一であるのは、他院からの紹介で受け入れをしている透析シャント閉塞や狭窄などがあります。
細心の注意を払い行った手術や処置等でも、一定の割合で感染症などの合併症は発生してしまいます。完全に防ぐことはできません。起こり得る合併症については事前に可能な限り患者さんに説明した上で同意をいただき、発症が最小限になるように努めています。
※厚生労働省の病院情報公表の集計条件に基づいて患者数が10未満のものは-(ハイフン)にて表記しています。